猫のブリーダーになる方法と人気のミヌエットとマンチカンの特徴

こちらを見つめる猫

ブリーダーの仕事は簡単にはできません。どういったところに注意しなければないのかとか仕事としてブリーダーをする場合の手続きをしりたい人もいると思います。この記事では猫のブリーダーになる方法と人気のミヌエットとマンチカンの特徴について解説します。

猫のブリーダーになる方法とは?

手に乗せられた子猫

猫のブリーダーになるための専用の資格は現在のところありません。ですが、実際に繁殖した猫の血統書を発行していただく必要があります。キャットクラブに登録しなければなりません。

日本国内で有名なキャットクラブとしては「TICA」と「CFA」があります。2つとも本部はアメリカになっていますが、国内にも複数の支部があります。これらのキャットクラブに登録しておけばアメリカ本部との対応や血統書の発行手続きを代行してくれます。

行政への届出

仕事ではなくて趣味としてブリーダーをするならば、わざわざ行政へ届出する必要はありません。しかし、猫を譲渡する場合に少しでも金銭のやりとりがあるならば「職業」として判断されてしまいます。行政の届出をしていないと違法になります。

仕事としてブリーダーをするならば、「動物取扱責任者」の取得をして、管轄している地方自治体に「動物取扱業」の登録をしなければなりません。登録をするには次の3つの要件のうち、いずれか最低でもひとつを満足しておく必要があります。それぞれの都道府県によって、必要になる書類や手続きの方法は違います。「業務内容」「飼養施設の構造と規模」「販売の実施法」などは必ず記載しなければならない項目です。詳しくは管轄されている保健所などに問合せをしておくといいでしょう。

1番目は「動物関連の教育機関で1年以上、学習をして最終的に卒業認定を受けていること」です。
近頃はいろんな専門学校ができており、動物関連のものも増えています。そういった教育機関で1年以上、専門知識を学んで卒業認定を受けていることが届出要因のひとつとされています。

教育機関のカリキュラムの内容によっては、届出の要件を満たしていないこともあります。専門学校などのオフィシャル・ウェブサイトや資料を請求して確認しておくといいでしょう。

2番目は「環境省が規定しているペット関連の資格を取得していること」です。
環境省は数種類の資格を定めていますが、その中の一つ以上を取得しておけば行政へ届出することができます。次の資格は比較的取得しやすいのでおすすめです。どちらの資格であっても、自宅学習をして認定試験を受験して合格すれば取得できます。

3番目は「動物取扱業の申請業種で半年以上の実務経験があること」です。
すでに動物取扱業を登録しているペットショップやブリーダーで半年以上の実務経験があれば、届出要件を満たしていると考えられています。ブリーダーになろうとするならば、実際にブリーダーの元で実務経験を積むことは有意義ですし、知識や経験値を高める最短距離になるでしょう。実情をきちんと把握することもできますからね。

繁殖する猫のタイプをどれにするのか?

ブリーダーは単純に猫を繁殖させる役割をしているだけではありません。繁殖したい猫を選んで、その猫を御家庭用のペット用として繁殖させるのか、キャットショー専用に繁殖させるのかを考える必要があります。

キャットショーを目的にしているならば、ある一定水準の血筋の親猫が必要です。掛け合わせする場合にも被毛の色によって考慮しなければならない猫種もあります。こういった知識も要求されます。純血種の猫の倍はまちがった交配をすると奇形や障害を持った子猫が生まれてしまうこともあるので注意しましょう。

ミヌエットの特徴

上を見る猫

マンチカンの体型とペルシャに近い被毛を持つ猫種がミヌエットで、平均体重は2kgから 4kg前後です。オスの方が比較的大きくなると言われています。ミヌエットをブリーダーから買い受ける前に特徴を理解しておきましょう。

マンチカンと似た体付きをしている

マンチカンの血を強く受けついでいるのでミヌエットは、短足・長足の両タイプが生まれます。全体的に丸みを帯びているフォルムで愛らしいので人気のペットです。特徴を列挙しておきましょう。

  • キュートな丸い足先
  • 筋肉質で丸みのあるスタイル
  • しっかりとした首回り
  • てんたんが丸くなって小さめな耳
  • ブルーやグリーンの丸く大きな瞳
  • 丸顔の表情

ペルシャゆずりの豊かな被毛

被毛のバリエーションが豊富なのもミヌエットの特徴です。短毛種・長毛種が共に認められていますし、全ての毛色が認められています。ペルシャみたいに手触りが良くやわらかくフワフワしている被毛。上毛と下毛があるダブルコートになっています。

一つの毛穴から複数本の毛が生えているので密集して毛が厚く感じられます。ダブルコートは換毛期(毛が生えかわる時期)がありますので、しっかりとケアする必要があります。換毛期だけでなく、普段からブラッシングを欠かさずしておくと、豊かな被毛になります。短毛種の場合は毎日から少なくとも週に3回から4回ほどブラッシングをしてあげてください。長毛種の場合は毎日から、できれば1日2回してあげてください。

マンチカンの体の特徴とは?

遠くを見つめる猫

マンチカンの特徴は大きな三角耳とクルミの形のような目で、平均的な体高は 16センチから20センチ・体長は60センチほどです。体重はオスの方が重い傾向があり、オスは 3キロから 4.5キロ・メスは2.3キロから3.6キロほどが一般的です。

歩く様子は典型的な「キャットウォーク」で、お尻と腰をフリながらバランスをとって、かわいらしいです。体を動かすときに直立するシッポの動きもユニークなポイントでしょう。

マンチカン短足の場合は、足の長さは成猫でも10センチほどの長さにしかなりません。足は短くても、しっかりとヒザがあります。前脚を折りたたんで座る「香箱座り」も簡単にできます。足が短いので重心は安定していますので、2本足で立つこともあって、他の猫種では見られない立ち姿はInstagram(インスタグラム)映えしますね。

マンチカンの被毛はすべての毛色が公認されている!

健康面での健全性を維持するためにマンチカンは異種交配が進められてきたので、毛色のバリエーションが豊富になっています。TICAでも、全ての毛色が認められています。

毛色だけでなく、豹のような斑点やアメリカンショートヘアのような縞模様など模様にもたくさんの種類があります。短毛種も長毛種もどちらも認められています。

まとめ

お座りする猫

いかがでしたでしょうか?猫のブリーダーになる方法と人気のミヌエットとマンチカンの特徴をご紹介してきました。動物が好きで、仕事にしたい場合はブリーダーもひとつの選択肢になります。別ページでもブリーダーに関する情報をご紹介しておきますので、合わせて参考にしてみてください。ミヌエット・マンチカン以外にも人気のある猫種は多いです。やはり、カワイイ系の子猫は人気があるので、猫のブリーダーとして成功するには、みんなが欲しがるようなものを選ぶといいでしょう。